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第2弾 メンタルトレーニング通信「人間の損得勘定」

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メンタルトレーニング通信 No.2


第2弾のメンタルトレーニング通信のタイトルは、「人間の損得勘定」です。
アスリートが毎日の練習の中で、自分のやる気をコントロールするための1つのヒントになればと思います。

【はじめに】
みなさんは、継続して何か取り組みを続けることは得意ですか?
私自身、継続して何かを続けるということがとても苦手ですが、
ここでは、どうすれば少しでも継続力が身につくのかを考えてみたいと思います。

【人間の脳】
そもそも人間の脳は、自分が行う物事に対して価値があるかないかという判断をしています。
そして、当然価値がないと判断してしまうと、行動を起こすことを止めてしまいます。
つまり、自分の脳に自分が行う取り組みに価値があるということをプレゼンしないといけない訳です。

【プレゼンの仕方】
では、どのようにしてプレゼンをしていくと良いのか、ポイントを考えていきたいと思います。

----POINT--------------------------------------------------------------------------------------------------
①質の高い目標設定をする
 いつまでに達成するのか(期限を明確にする)
 達成するまでの具体的な手段、方法を挙げる
 ゴール(長期目標)だけではなく、中間で評価ができるように細かい目標を設ける(中期目標)

②達成後の価値(報酬)を考える
 自分がその目標を達成できた時に何が得られるのかを書き出す。(あればあるほど良い)

③評価・振り返りをする
 日々の取り組みに対する評価や振り返りを行い、積み重ねを実感できるようにしていくこと。
 積み重ねで変化が生まれると自信につながり、行動は強化されていく。
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【まとめ】
目標達成に向けて、何か継続して成し遂げたいことがある時に大切になってくるのは、
まず、目標と達成までの道のりをハッキリさせてあげることです。
そうすると、自分が目標達成のためにどの程度努力する必要があるのかが見えてきます。
その上で自分がその努力と引き換えにしてでも目標を達成したいか=価値について考えます。
価値が努力を上回った時に、人間は行動を起こしてみようと動き出します。
目標に向けて継続して努力できたということ自体が1つの大きな価値になりますよね。
 
 でも...動き出すだけで、途中で飽きてやらなくなってしまうのも人間です。

なので、中間ゴールをいくつか設けて集中のONとOFFを細かく作ってあげましょう。
目に見える形で、目標を貼り出したりするのも効果的です。
1人だと続けられない人は、パートナーを作ってお互いを評価するというアイデアもあります。

一番は、毎日の習慣にできるかというところです。

「目標のためにやらなければならない」という意識は、ストレスにも感じてしまう部分があります。
毎日、歯を磨くように、当たり前の習慣として、自分の生活に取り入れる方法を考えながら、
着実に目標に近づいていく自分を楽しみましょう!!
自分は努力すれば変化できると期待することを忘れずに!!

----参考文献等---------------------------------------------------------------------------------------
著:吉田 たかよし(2011)「子供がヤル気を出す家庭の秘密-成績がみるみる上がる吉田式テクニック-」
著:西田 保(2013)「スポーツモチベーション-スポーツ行動の秘密に迫る-」

心理学的背景
Atkinson(1964) 期待価値理論
Weiner(1972) 原因帰属理論 causal attribution theory
Dweck(1986) 達成目標理論 achievement goal theory
Deci and Ryan(2002) 自己決定理論 self-determination theory
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